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高2グローバルスタディ演習 沖縄・東北フィールドワーク報告

SGH・WWL

高2グローバルスタディ演習では、これまで国内外の大学や企業とオンライン交流を重ね、その集大成として12月と1月に海外フィールドワークを実施する予定でした。しかし、コロナウイルス感染症の影響から、研修先を国内に変更することとなりました。
12月21日から2泊3日で東北を訪れた「災害と地域社会」をテーマとするグループは、①宮城県女川町コンパクトシティの視察、②東日本大震災津波伝承館の見学、③三陸鉄道震災学習列車の乗車を行いました。

女川町交番 震災遺構

女川町 命の石碑

陸前高田 奇跡の一本松

三陸鉄道震災学習列車

東日本大震災で被災した地域を実際に訪れるとともに、10年間の復興の歩みについて現地の方からお話を聞く機会を多くもちました。この経験から、緊急時の迅速な避難の重要性を改めて感じ、減災を目的とした土地開発や、住民への防災教育と避難所運営の仕方について、行政と地域住民が活発に意見を交換し、コミュニティの力を強くできるよう、高校生の立場から提言する研究を進めたいと触発される学びとなりました。

また同時期に3泊4日で沖縄を訪れた「環境とライフスタイル」「開発経済と人間」をテーマとするグループは、①マングローブ林保全活動及びビーチクリーン体験、②若手起業家活動拠点の見学、③過疎集落の地域活性化事業の視察、④世界遺産やんばるの森における固有種保護活動の見学を行いました。損なわれつつある沖縄特有の自然環境を保護することが、地域のみならず世界に影響を及ぼすこと、特有の地理・歴史的背景を持つ沖縄社会が、諸問題に直面しながらも地域住民の協力を得て改革を進めていることを学びました。

やんばる野生生物保護センター

夢のため世界に飛び立つ女性の講演

ビーチクリーン体験

過疎集落の見学

最終日には沖縄に拠点を置く各分野の専門家をアドバイザーとしてグループディスカッションを開きました。社会課題の解決は単独団体の活動だけでは実現せず、今後は様々な分野との連携が不可欠であるという視点を獲得し、各班の研究テーマについて考察を深めていきました。自分達で考えた研究を外側の視座から捉え直し、2月に実施予定の探究発表会でより説得性のある提案をするヒントを得たフィールドワークとなりました。